GAME REPORTS
2016.05.27 11:00KO @J-GREEN堺 メインフィールド
関西学生サッカー選手権大会 準々決勝
vs 阪南大学
○2-1(1-1,ex1-0)
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前節の京都学園戦に勝利し準々決勝へと駒を進めた関西大学。全国大会出場まであと一勝となった準々決勝の相手は強豪阪南大学だ。昨年の関西選手権で阪南に敗戦しているだけに必ずリベンジし、全国大会出場を決めたいところ。
ピッチ状況は良好で小雨が降るなか、阪南ボールでキックオフ。最初のチャンスは前半8分。藤村の浮き玉のパスに反応した竹下がシュートを打つもキーパーに防がれる。これが両チーム合わせてのファーストシュートとなった。しかしその後の前半11分。サイドを崩され、中のフリーな選手に合わされ失点。もう一度誰がボールに行くのかを明確にし、これ以上の失点は防ぎたい。関大も前半16分。布施と池端の関係でサイドを突破するもクロスは上げられず。前半20分関大は中盤でボールを繋ぎ、加賀山の絶妙な浮き球のスルーパスから竹下が裏へ抜け出し、キーパーと一対一になるが相手DFに粘られゴールにはならず。徐々にゴールに向かう回数が増えてきた関大。前半27分には藤村を中心とした波状攻撃が続く。藤村のスルーパスに抜け出した竹下がまたもキーパーと一対一になるが、惜しくもキーパーに防がれる。前半の間に追いつき流れに乗りたいところだ。相手の中盤にセカンドボールを拾われる場面が続く。前半43分には阪南にサイドをコンビネーションで崩されクロスを上げられ、飛び込んできた選手に合わされるがあと少し合わず失点を間逃れる。そして1点ビハインドのまま前半終了のホイッスル。これ以上の失点は避け、後半の追い上げに期待したい。
早く同点に追いつきたい関大は後半9分。人数をかけた中盤でのパス交換から、最後は加賀山がシュートを放つも大きく枠を外れる。まだ前後半合わせてシュートは4本だけ。積極的にシュートを狙っていきたいところ。
後半19分には相手のパスをカットした森主が加賀山に縦パスを送り、そのままシュートを打つもゴール上に外れる。阪南に個の力で突破される場面も見られるが、荒木、諸石を中心とした守備陣が体を張ってゴールを割らせない。後半34分には布施の絶妙なスルーパスに竹下が反応し、こぼれ球を吉井が拾いシュートを放つもゴールにはならず。そして後半42分ついに均衡が破られる。セットプレーのこぼれ球を布施が拾いクロスを上げ、こぼれたところに途中出場の吉井が詰め、ついに同点とする。応援のボルテージも最高潮となりこのまま逆転したいところ。
流れに乗る関大は試合終了間際、布施のロングパスに竹下と平尾が飛び出すもオフサイドの判定。
そのまま後半終了の笛でトーナメント方式の関西選手権はこのまま延長戦へと持ちこまれる。体力的に厳しくなるが、選手、スタッフ、スタンド全員で戦い延長戦を制し必ず全国への切符を手にしたい。
延長前半なかなかゴールまで行けない関大だが、交代で入った清永、平尾、吉井のスピードを生かしゴールを果敢に狙い続ける。延長後半になってもDFラインは集中を切らさず、しっかりと相手の攻撃を跳ね返し続けている。
そして劇的なドラマが待っていた。
延長後半終了間際、スローインから清永が中へクロスを上げる。混戦から最後は竹下の執念のシュートがネットを揺らす。その1点を守りきりそのまま試合終了のホイッスル。ベンチ、スタンドは歓喜に沸く。
見事逆転勝ちで全国大会への切符を手にした関西大学。決して満足のできる内容ではなかったが、プレッシャーのかかる大一番を勝ちきったことは、今までにはない勝負強さを示すことが出来たに違いない。今日の勝利は関大サッカー部に関わるすべての人の想いがたぐり寄せた勝利だった。しかしまだ何かを成し遂げたわけではない。次の準決勝に向けてしっかりと準備し、関西選手権優勝を目指したい。
文 責:山本 亮太(2回生)
確認者:前田 雅文
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